Vol.75 スウェーデンからの手紙 認知症チーム ― ホームヘルプサービス部門で一歩前進

Demens Forum
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ウルリスハム市、イエテボリ市、ストックホルム市ではいくつかの異なるプロジェクトが認知症チームで実施されており、認知症患者を対象としたホームヘルプサービス部門が強化され発展されたが、こういった試みが現在では正規の事業となり機能している。

ウルリスハム市のHesters demensteam(ヘスターの認知症チーム)

ホームヘルプサービス部門、デイサービス、交換ケア、ショートステイ、さらに短期間の臨時入居サービスなどが、ウルリスハム市の認知症チームが行っているサービスのすべてだ。これらの支援が同じ職員グループにより実施されるので認知症患者やその親族へのケアの品質が高まっている。

チームは、認知症連合による、REDA プロジェクトのもとで、1997年に発足した。プロジェクトの発足時に、デイサービスのRyttarenと何らかの認知症患者のみを対象とした特別ホームヘルプサービス部門が開設された。約1年後にプロジェクトが終了した時点で、これらの事業は正式に継続されることになった。この10年間の間に認知症チームは発展してきた。11名の准看護師が認知症チームに所属しているが、そのうちの5名は主としてデイサービス部門での仕事をしている。

ホームヘルプサービスとデイサービス

勤務している職員グループの人達は、支援の計画のために事務所で会合をもっている。2006年1月には事業体は、より広い活動の場をえたので、ショートステイ、交換ケアやその他にも短期間の臨時入所なども同じ職員のケアのもとで実施できるようになった。

職員グループに属する人達がそれほど大勢いないということは大切なことで、職員の継続性は高く、職員グループ全体での、認知症という病気にかかっている患者に対しての知識は高い。しかし、職員グループが小さすぎる場合には、夕方の勤務を一人でしなければならないようなことがあることが欠点といえる。職員の印象としては、同じ職員グループの人達が勤務しているの、グループ内での情報の伝達は容易であるとのことだ。

デイサービスは、9-10名の高齢者が毎日利用している。デイサービスの利用者中の、6-7名の人達は在宅している高齢者で、その他の高齢者は、ショートステイや交換ケアの利用者だ。2006年度中に、デイサービスの需要が急増したので、2007年5月には、毎日6-7名の高齢者が利用できるHovtraffen(ホーブトレッフェン) デイサービスが開所された。

デイサービス、ショートステイ/交換ケアの利用者は、ウルリスハム市全域に居住している高齢者を対象としている。

ショートステイ/交換ケア

ショートステイ/交換ケア部門では、現状では3名の高齢者が利用できるようになっている。利用者は、広々としたトイレとシャワー室のついた個室で暮らし、同時に日中はデイサービス部門に属する共有スペースを利用することができる。ショートステイ/交換ケアの利用者は、日中はデイサービス部門のアクテイビテイに参加し、夕方はそのまま同じ建物にのこり宿泊もしている。ということは、同じ職員が利用者のケアに携わることで継続性を生み出すことが可能だ。

利用者とその親族の必要性がショートステイ/交換ケアの利用を決めており、3室はほぼ100%常に活用されている。近年ショートステイ/交換ケアへの需要も高まってきているので、事業体の拡大が予定されている。

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