WUFI Pro (R) がver. 5.0へバージョンアップしました。
改訂内容
ver. 5.0では、これまでの直線的な平面構造だけでなく、
放射状の構造を解析できるようになりました。
これにより例えば、断熱された冷却管など、
解析対象領域が広がりました。
ユーザーが気象データファイルの気温を
一定の温度分ずらすことができる
編集オプションが加わりました。
元の気象データが典型的、
平均的な条件を表わす場合でも、
より厳しい条件下にある構造を
解析することが可能です。
構造内の湿気発生源について、
新たな湿気侵入モデルによって
制御できるようになりました。
これは室内空気が構造内に浸入することで
もたらされる湿気が、
その場所で発生する湿気の量として考慮されます。
湿気源の出力時に、
各材料の吸湿容量を超えてしまうという
解析上の問題点について、
ユーザーが適当な最大含水率を
設定できるようになりました。
この設定により超過した湿気の量は、
結果の中に出力されます。
ver. 5.0は温度に依存する熱伝導率、
および熱容量を使用できるようになりました。
熱容量については、
温度によって相変化する材料(PCM)も解析できます。
物性データをインポート、
エクスポートできるようになりました。
建材データベースMASEA
(Materialdatensammlung fuer die energetische Altbausanierung
省エネ改修のための建材データ集)と、
ドイツ工業規格DIN4108-4の物性データリストが
建材データベースに追加されました。
(DIN4108-4の物性データには、
湿気に関するデータとしては
水蒸気拡散抵抗ミュー値のみが収録されています。
このデータの使用については
ユーザー自身が計算する内容を考慮して
決める必要があります。)
建材データベース中の建材商品には、
測定した熱伝導率のほかに、
考察のために、
算定した熱伝導率が収録されているものもあります。
6つの都市の気象データファイルが追加されました。
そこには、ドイツ連邦地域気象サービス
(the German Weather Service for the whole federal territory)により
公表されたあらたな参照年と、
夏季および冬季の極端な気象のバージョンも含まれます。
新しいXMLに基づくデータの保存法によって、
今後のバージョンとの互換性がよくなります。
計算プロジェクトに必要に応じて写真をつけることができます。
建材データベースに収録されている建材商品に、
建材の写真および会社のロゴ、
ホームページのアドレスが添付されます。
言語としてイタリア語とスペイン語が追加されました。