Vol.44 スウェーデンからの手紙 ハイブリットが制覇する

2006年10月10日 スヴェンスカダーグブラーデット紙

ハイブリットが制覇する

未来の車 
すでに2030年には世界の車の70%はハイブリッドになるだろう。世界最大の投資会社のDavid Turnboughはこう語っている。

電気自動車はすでに自動車業界がまだ幼児期時代から存在していたが、電池の問題で失敗に終わった。しかし、現在ではずっと優れた電池が存在するようになったが、何よりも安価なコンピューターの優れた“頭脳”により、ハイブリッド車では、電気のモーターと普通の燃焼用モーターを組み合わせることが出来るようになった。

一般的な意味で、ハイブリッド車はまだまだこれから長い間ニッチプロダクトに留まるだろう。International Energy Agency (IEA)の、スウェーデンも含んでの世界26カ国へのエネルギー問題のアドバイサーは、このように予測し、2030年度の世界市場におけるハイブリット車の割合は0,7%程度になろうと語っている。

しかし、David TurnboughとAlliance Bernsteinは、同時期にはハイブリッド車のマーケットシェアは70%以上に達し、新車販売率の85%に到達するであろうと予測している。

しかし、投資専門家が何故ハイブリッド車に興味をもっているのだろう?

「わが社は、毎日優れた投資を行うために様々の多量の調査を行っています。また、同時に投資に劇的な影響を与えるような大きな出来事を予測するよう努力しているグループもあります。」と、David Turnboughは語っている。

最初に作成した“game changing”報告書は、ブロードバンドに関するものだった。今日ではブロードバンドはあたりまえのことだが、当時は十分理解する必要のある未来の製品だった。

次は、世界全体を変えるかもしれない中国という国に関する報告書が作成された。

そして今回は、エネルギー危機に関するものだ。いままでと同じく、石油が無くなりつつあるというものだったが、Turnboughは、人類は常に解決策を見出してきたと語っている。

「1979年の石油危機以後、世界の石油の消費量の半分に相当する交通部門以外での
あらゆる分野での石油への依存度は減少しました。石油問題の解決策は2つのモーターのある車になるでしょう。2008年に次世代のハイブリッド車が登場すると、普通のガソリン車の半分程度しか燃料を消費しない車が登場したことになります。」

大きな変化は近い将来に登場するハイブリッド車は、その他の燃料というよりも電気により動く車になるということだ。プラグ インということは、車の電池がガレージで充電されることが新しい標準になり、電気会社の新しい利益の根源となるかもしれない。

今後解決しなければならない問題は、ハイブリッド用電池をさらに開発することなので、今後しばらくは車の価格が上がるだろう。David Turnboughによると、1台の車の価格は、平均して4000米ドル程度値上がりするであろうし、この価格は普通の車を12年間ほど運転してやっともとがとれる程度のものだとのことだ。しかし、ニューヨーク市のタクシーのように走行距離の長いものは、2年ほどでもとがとれるので、すでにハイブリッド車に転向しつつある。

トヨタやホンダ以外のどの車のメーカーが敏速にハイブリッド車を販売開始するかについては、Turnboughはふれていない。しかし、スウェーデンでは、Saab社の社長のAke Jonssonが次の段階でハイブリッド車を販売すると語っている。

さらに、イエテボリ(ボルボのホームタウン)では、Fordがハイブリッドの開発に100億クロノールの投資を行う予定だ。

電池の製造業界は将来性のある業界だ

ハイブリッド用の電池の製造企業は、自動車の電気技術系統のサプライヤーと同じく、将来の成長企業に属するだろうと、Alliance Bernsteinは主張している。さらに、ハイブリッド技術を取得する自動車企業も未来の勝利者だ。

最大の敗者は、ハイブリッド技術にとびつかない企業だ。

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