Vol.31 スウェーデンからの手紙 侮辱罪

2006年4月26日  イエテボリスポステン紙マーテイン ウーバリ

72歳の女性がマーテインを侮辱したので罰金を支払うよう命じられた

72歳の女性はマーテイン ウーバリをクロンボと呼び、何処にいても皮膚の黒い人達が邪魔するので安心できないと悪口をいった。昨日、この女性はバールバリの地方裁判所で、携帯電話に悪口が録音してあったので、侮辱したとしての有罪の判決を受けた。

バールバリ市の市民のマーテイン ウーバリは、1歳のときにスリランカから養子にもらわれてきたが、今回の判決には満足している。

「ええ、これで自分は悪くないと立証されたと思います。でも、2005年にもなって、こういう出来事があるということは悲しいことです。私達はまだ、こんな状態なのです。」

マーテイン ウーバリと女性が出会ったのは、9月13日にゲッテルウーンの自然保護地区だった。「女性が僕に向かって歩いてきたんです。誰かが何かを叫んでいるように思いました。最初は、僕に向けての言葉とは思いませんでした。それから、女性が何を言っているのか分かりましたが、自分の聴いている言葉が信じられませんでした。」と、マーテイン ウーバリは語っている。

女性は怒っており、“ネグロめ!”と叫んだり、どこにいっても“クロンボ”がいるから安心できないと悪口雑言をはいた。しばらくしてから、2人はまた駐車場で出会ったので、マーテイン ウーバリはこの女性に、女性の言葉がどれほどマーテインの気持ちを傷つけたのか分かっているのかと尋ねた。マーテインは2人の会話を携帯電話で録音しておいたので、昨日の裁判には検察側の証拠として提供された。

録音テープからは、はっきりと女性がマーテインをクロンボと呼んでいるのが聞こえている。しかし、その他にもマーテインを侮辱したことについては、女性は否定している。裁判官を前にして、女性は最初にマーテインに出会った際には、すごく怒っていて怖かったので自分に向かって独り言をいったのだと述べている。
「あの人がそこに立っていて、私の一人ごとに聞き耳をたてていたんですから私の責任ではありません。」と、女性は説明している。

女性は、裁判官に恐怖を理解して欲しいと訴えた。マーテイン ウーバリに出会う直前に、2人の肌の色の黒いドイツ語を話す人達に出会ったが、この2人は車で保護地区から立ち去ったと説明していた。「それから、腰をおろそうとしたら、突然、真っ黒い頭がゆらゆらと動いてきたんです、私がどう思ったか分かってください?」
録音テープと自分での出来事の説明により、この女性は5600Krの罰金を言い渡された。
さらに、女性は損害賠償として5000Krも支払うように申し渡された。

WUFI動画

WUFI販売

WUFI情報目次

セミナー情報

コンサルティング

「一枚の写真」

海外視察

FhG/IBP提携

本のご紹介

海外情報

スタッフ便り

リンク

お知らせとバックナンバー

プライバシーポリシー
特定商取引法に基づく表示
|メニュー終わり
ページの先頭へ|