Vol.6 スウェーデンからの手紙  多くの高齢者が火災で焼死している

2005年7月8日 イエテボリスポステン紙                 

多くの高齢者が火災で焼死している

昨年の同時期と比較すると二倍以上もの人々が火災で焼死している。焼死者中の高齢者の割合は引き続き高い。今年の焼死者中の約半分が60歳以上の高齢者だ。

「高齢者は反応が遅く、逃げ出すのに時間がかかります。」と、スウェーデンの防災行政局のスザンナヌ ヘッスレーさんは語っている。

火災で亡くなる高齢者は自宅で暮らしている人が多い。殆どのサービスハウスなどの高齢者住宅では、防災関係の対策が進んでいるからだ。
焼死事故の原因は喫煙が最も多い。たいていの場合は、ベッドでタバコを吸っていて、タバコの火が消えないうちに眠ってしまい、タバコの火が寝具に燃え移るというケースだ。

「たいていの場合、火災は大規模の消火活動を必要なほどの大きなものではないのです。焼死者は煙の害により亡くなるのです。」と、スザンナヌ ヘッスレーさんは語っている。

2003年度の火災による焼死者数は133名だった。2004年度には、焼死者は65名だったが、今年はすでに69名もが焼死している。

「昨年の焼死者数は非常に少なかったのですが、それは火災探知器の使用度数が増えたからだと思っています。しかし、そうなると今年の焼死者数も少ないはずなのです。火災探知器の電池を交換するのを忘れている人が多いのかもしれません。」とスウェーデンの防災行政局のスザンナヌ ヘッスレーさんは語っている。

防災向上のためには、もっと多くの新しい電池を使っている火災探知器が必要であり、さらに、調理器具、コーヒーポット、アイロンなどへのタイマー使用や、不燃性のキャンドル スタンドなどが必要だ。スザンナヌ ヘッスレーさんは、屋外で喫煙するよう勧めている。ベッドに横になっていることが多い人には、新しいアイデアを提供している。

「植木用の水のスプレイをベッドの横の手の届く場所においておくことです。タバコの灰に水をスプレイしておけば、衣服に点火しません。」と、スザンナヌさんは語っている。

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