WUFI Bioは無料でダウンロードできます ( ダウンロードの方法はこちら をご覧下さい)
WUFI Bioはもともと、室内表面におけるカビの危険性を知ることを目的として作られたソフトです。よって、温度と湿度の他にカビの発育に影響を与える要因(光、pH値、胞子の有無など)は室内表面での一般的な状態を前提として作られています。
室内表面以外の点を解析する際には、このことを考慮して結果を見て下さい。例えば、室外表面では紫外線によってカビの胞子が死滅し、雨によって流されるなどし、WUFI Bioで出力される結果とは異なり、カビが発生する可能性はたいてい低くなります。)
菌糸の成長が年に5mm程度だとカビの発育の危険性はとても小さい、または許容範囲と考えることができます。もちろん全く成長 しないのが理想です。菌糸の成長が年に100 mmから1000 mmだとこれは 明らかに問題があります。しかしこのような判断は、場所や建材の種類にも よりますので一概には言えないことをご承知おきください。
解析方法
WUFI Bioを起動し、Initial Conditionの入力及びSubstrateclassの選択をします(Fig. 1)。

Fig. 1 WUFI Bio
温湿度ファイルの選び方
その1:室内表面の解析
WUFI Proの計算済みファイル(.W4P)をFile Open(メニューボタンの左から2番目)により選択します(Fig. 1)。
その2:室内表面以外の点の解析(注1^)
解析したいモニタポジションにおける温湿度のASCIIファイルを使用します。→ASCII出力の方法
- Climateをクリックし、Sources Fileの"…(参照)"をクリックし、ASCIIファイルを選択します(Fig. 2)。
- Fig. 3のような確認画面が出てきたら、内容(ASCIIファイルのデータの並び)を確認し、よければJa(Yes)をクリックする。
- 開いたASCIIデータを確認する(Fig. 4)。

Fig. 2 モニタポジションの温湿度データの選択WUFI Bio

Fig. 3 ファイルを開くときの確認画面(Ja:Yesをクリックして下さい)


Fig. 4 選択した温湿度データの確認(緑:湿度、赤:温度)
解析
上メニューのRunボタン(砂時計マーク)をクリックすると、Fig. 5のように×印が付いている間計算されます。

Fig. 5 解析中の様子(砂時計マークに×がついている)
解析結果の確認(注2^)
砂時計の上の×印が消えたら左メニューのResult(Fig. 1)をクリックするとFig. 6、Fig. 7のような結果が出力されます。 上段青線の含水率が赤線よりも上になると、カビの危険性があり、下段はその成長する長さを示します。

Fig. 6 出力結果(カビ発育の可能性低)

Fig. 7 出力結果(カビ発育の可能性高)