Vol.93 スウェーデンからの手紙 パッシブハウスセンターをスウェーデン国王が訪問した

2008年10月10日 イエテボリスポステン紙

アリングソース: 国王ご夫妻はアリングソース市を昨日訪問した際に、パッシブハウスセンターに非常に関心をおもちだった。

「ドロットニング宮殿にも使えますかというご質問を受けました。」と、建築家のハンス エークは語っている。

しかし、その質問にはすぐに無理でしょうと回答したそうだ。 「お二人は、もちろん冗談に質問しただけですが、私は、宮殿の様式を損なうことになると説明させていただきました。」

国王ご夫妻が、昨日アリングソース市を訪問した際に、教育会館にあるパッシブハウスセンター、住宅地のブローゴーデン、またスタッツスコーゲン地区の保育園をも訪問しました。国王ご夫妻は、午前中の市の誕生25周年を記念してのエッスンガ市への公式訪問とは違って、アリングソース市にはプライベートで約2時間強も滞在なさいました。

今回の国王訪問に際して、アリングソース市は参加者名簿を前もってお送りしておきましたが、29名もの人達の名前があがっていました。たとえば11名人達が市を代表しての説明をおこないました。

教育会館では、名簿に名前が挙がっていなかったにもかかわらず、レンダール学校の生徒達も国王をお待ちしていました。しかし、国王の訪問にたいしてアリングソース市民はそれほど大きな関心を示していませんでした。そこで、会館前の立ち入り禁止のテープ周辺もそれほど混雑していませんでした。

“期待以上です”

しかし、Ingrid RosenとGunvor Nilssonは、カメラを構えて国王ご夫妻をお待ちしていました。二人は、国王ご夫妻が会館の前を通り過ぎた数分間はカメラのシャッターを切りまくっていました。しかし、二人とも国王の写真がとれて非常に満足していました。

「国王ご夫妻は背が低いっていわれていますが、とんでもない普通の背の高さで、とても感じのいい人達みたいでした。それにシルビア王妃はまだまあ非常にお綺麗です。」と、二人は感想を述べていました。

二人は、国王ご夫妻が大急ぎで“会館に入ってしまわず”に、ゆっくり立ち止まって笑顔を見せてくれたので大変満足しています。

「お二人はゆっくり手を振ってくださいました。ですから、私も手を振り替えしました。子供みたいに手を振ったのです。」と、Ingrid Rosenは、自分の行動に自分でも驚いたように語っています。

しかし、IngridもGunvorも、お二人がブローゴーデンやスタッツスコーゲンの保育園を訪問する際にはついて行く気持ちはないようです。

「これで十分です。私は満足です。」と、Ingridは語っています。

約2時間語の16時20分すぎに、国王ご夫妻のアリングソース市訪問は、スタッツスコーゲンの保育園の前で終了しました。ハンス エークとプロジェクト リーダーのミア ヨハンソンは、国王ご夫妻にセロファンにつつまれ、ブルーと黄色のリボンで結ばれた魔法瓶の記念品を贈呈しました。それから、国王ご夫妻は大型リムジンでイエテボリ市に向かい、夕方はコンサートにご出席とのことでした。

技術に魅了された

今回のアリングソース市訪問の感想を国王にお伺いする機会はありませんでした。そこで、国王の感想についての質問はハンス エークに向けられました。ハンス エークによると、国王も王妃も非常に興味をお持ちだったとのことです。

「お二人の質問が多すぎて時間どおりに進行するのが難しいほどでした。」

ご夫妻は、貴方と同じようにこの技術に魅了されましたか?

「ええ、国王も王妃も、このパッシブハウスの素晴らしい外交官になってくださると思います。」と、ハンス エークは語っていた。

Passivhus

  • パッシブハウスにおける暖房は主として家に差し込む太陽光線、人間の発する熱、照明器具や家電製品から得ている。
  • 国内唯一のパッシブハウスセンターは、アリングソース市にあり、アリングソース市が、ヴェストラ イエタランド県の環境委員会、さらにエネルギー行政局と共同で運営している。

passivhuscentrumサイトはこちらをご覧下さい(別ウインドウ)

サイト内写真の説明)

訪問。

昨日、スウェーデン国王ご夫妻はアリングソース市を訪問し、市内で教育会館にあるパッシブハウスセンターなどを訪問した。

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