まとめ
本研究では木造建物で防湿シートの有無が、壁体内部湿気性状に 与える影響を明らかにすることを目的とし、非定常熱湿気同時移動解 析WUFIにより解析し、以下の結論を得た。
- 壁体に水分の蓄積は認められなかった
- I、II、III地区の札幌市、弘前市、盛岡市、仙台市、長野市では 冬季、壁体内の高湿度を防ぐために防湿シートが有効に作用した
- IV地区に分類される場合でも、 新潟市や金沢市のように防湿シートを 設置した方が良い場合があるため、 気象に合わせて解析する必要が認められた。
- V、VI地区である那覇市、宮崎市の蒸暑地では防湿シートによ り、夏季に壁体内が高湿になってしまう場合が認められた。
このコンテンツは平成19年4月12日(木)に早稲 田大学国際会議場で開催された 「第25回空気清浄とコンタミネーションコントロー ル研究大会」 における発表E_22 「木造住宅における防湿シートの 熱湿気性状に関する非定常シミュレーション」 (柚本ら、発表15分、質疑5分)を元に柚本が作成しました。
発表要項は 学会発表でご覧下さい。
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2009年01月09日 |ページの先頭へ|