構造全体の含水率変化
防湿シートなしの場合の構造全体含水率変化 (kg/m2)を示します。
札幌では”防湿シートなし”の場合に2年目含水率の上昇が認められました。これは経年で水分の蓄積される可能性があることを意味します。また夏季と冬季の含水率の差が約2.5kg/m2と結露量が1.0kg/m2をこえてはいけないとされる基準を2倍以上上回っていることが分かります。
一方、PEシートありの場合の構造全体含水率変化 (kg/m2)を示します。
PEシートを設けた場合、どの都市においても水分の蓄積の可能性が少ないことが分かりました。
合板の含水率変化
シートなしの場合の合板含水率変化(質量%)を示します。
シートありの場合の合板含水率変化(質量%)を示します。
札幌の防湿シート以外の条件では特に不具合は認められませんでした
したがって札幌においては、構造に水分が蓄積されるのを防ぐために防湿シートが有効であると確認できました。