ドイツでつかわれている漆喰はデータベースのどの建材でしょうか?
ドイツ(ヨーロッパ)で使われている漆喰について調べてみました。 こちらでは厳密に言うと漆喰ではなく、モルタルを壁に塗って仕上ているようです。
このモルタルを、日本では「洋漆喰」と言って、日本のものと区別しています。
組成も次のように異なります。
- 漆喰; 石灰に麻の繊維を加え、草本や海藻から得る接着剤、水などを加え練り上げて作られる
- モルタル(洋漆喰);モルタルはセメントに砂と水を合わせたもの
よって、この日本独特の漆喰は、「まだ」WUFIのデータベースには入っていません。
珪藻土などの多孔質構造の塗り壁の場合はどの物質になりますか?
珪藻土はデータベースにはありません。
多孔質構造の塗り壁にあたるものはデータベースには入っていません。
土壁はどの物質になりますか?MASED DatabaseにMud Plasterがあります。
ただ、土壁の場合は、土のみを塗っているのか、それとも竹などで編んだ 格子を含むのかによって物性が異なります。
また、土壁の物性は土の種類、産地、混合物などによって変わりますが、 全ての土の物性を測定するわけにも行かないので、土のみを塗ってある壁 であればこのMud Plasterを使ってもいいだろう、との見解です。
日本のサイディングにあたる建材物性はデータベースにありますか?
日本のサイディングそのものの物性はまだありませんが、 以下のデータを仮に使用する場合があります。
- Mineral Plaster(Source:Fraunhofer-IBP- Horzkirchen: Germany)
- Composite Wood Siding(Generic North America Database)
その他に適当なものは「まだ」ありませんが、似た材料を代用する場合、 透湿係数(=ミュー値)と吸水係数(A値)が合っている物を使う必要があります。
ただ、サイディングと壁構造の間に通気層がある場合には、これらの値は それほど重要ではありません。