南ドイツでは今日はまた雪が降っていますが、4月に入ると、天気がいい日には、すがすがしい春らしい陽気を感じられるようになりました。
また、スーパーのチラシを見ていても、春の雰囲気が満載です。というのも、毎年のことですが、長い冬が終わると、どのスーパーでも一斉に、ウォーキング、ランニング、サイクリングのグッズが売り出されます<写真1>。シャツや自転車修理道具など、けっこう本格的なものが手ごろな値段で売られています。
写真1:スーパーの広告
サイクリングは国民的趣味
私は大学時代、日本でサイクリング部に所属し、マウンテンバイクにテントを積んで、北海道や沖縄を旅行していました。日本ではまだこのような本格的なサイクリングをする人は少ないと感じていたのですが、ドイツでは、サイクリング、つまり自転車旅行は国民的趣味として普及しています。ちなみに、サイクリングツアーによる収益は、ドイツ全体で、年間で約50億ユーロ(7兆円)!だそうです。
また、ある統計によると、国民一人あたり年間に300km自転車をこぐという計算になるそうです。
自転車通勤
昨年までStuttgartに住んでいたのですが、その時は職場まで片道11kmの道のりを、スーパーで買ったピチピチのサイクリング用パンツを履いて、自転車通勤していました。同僚は片道約25kmの道のりを、行きは1時間、帰りは登り坂なので1時間30分かけて自転車通勤していました。
自転車通勤をした日には、頭がスッキリして、気分よく仕事をすることができました。
自転車の利点
自転車を使う利点には、次のようなものがあります。
- 環境にやさしい (エネルギーを使わない)
- 経済的 (ガソリン代や交通費がかからない)
- 健康にいい (現代では、運動不足が、喫煙に続いて、健康を侵す要因として深刻になっています)
以上のような理由から、2002年から、ドイツでのさらなる自転車の普及を目指して、政府(交通、建設、住宅省)が10年がかりのプロジェクトを先導しています。
このプロジェクトについては、次回、紹介します。
ドイツではこのような子供用の「かご」を引っ張っているお父さん、お母さんをよく見かけます。