Vol.67 スウェーデンからの手紙 高齢者住宅は依然として不足している7

2007年7月16日 イエテボリスポステン紙

ヴェストライエタランド県では依然として高齢者住宅が不足している。2006年度末には727件の決定事項が実施されていなかった。188件は3ヶ月以上たったものだった。いくつもの市が国に対して、決定事項が実施できなかった特別罰則金を支払うことになるだろう。

県庁と社会庁は2000年以降、政府から依頼されて、毎年高齢者の法的安全性と支援の必要性がどう満たされているかを調査し報告することになっている。

2006年度末には、ヴェストライエタランド県では727人の人々が高齢者住宅への移転か、その他の支援を得る権利があるという決定を受けていた。188人もの人々が支援を3ヶ月以上も待たなければならなかった。県庁によると3ヶ月間は妥当な待ち時間とのことだ。支援を受けられると決定された人は、それ以上は待つ必要はない。

市は罰則金を支払わなければならない危険性がある

行政裁判所は、2004年の判決により、1年間も妥当な期間であるとしている。しかし、こういった判決にもかかわらず県庁の見解は変わっていない。

「私達は、行政裁判所は、特に必要性の高い人達を対象とした法律の草案のもっとも長期的な最終結論を採用しています。私達は、市はもっと適切は高齢者住宅の計画をするべきだと思っています。市は、様々のタイプの支援を必要とするようになるであろう高齢者が何名程度市内に居住しているか承知しているのです。」と、インゲマル スンネダールは語っている。

2002年7月1日以降、県庁は市に対して経済的に“罰を与える”ことが出来るようになった。1万Krから100万Krまで、判決を妥当な期間中に実行しなかった市は支払わなければならない危険性がある。

昨年の中頃から、この特別罰則金制度は市が支援提供を承知したにもかかわらず実行しなかった場合にも適用されるようになった。

「現在では、すべての市から3ヶ月ごとに状況を報告されており、以後、各決定事項の追跡調査も実施しています。現状では、支援提供を決定しておきながら、その実行にあまりにも長い期間かかっていると考える市が3つありますので、罰金を課してよいという判決を要請する予定です。」と、インゲマル スンネダールは語っている。

スンネダールは、今年あたりから市の高齢者住宅に対する考えには大きな変化が見られていると考えている。

パッテイレ市は問題を抱えている

「高齢者住宅が不足しているいくつもの市が、高齢者住宅に力をいれてきたり、現在計画中です。一つの市では、閉鎖した高齢者住宅を再度オープンしました。しかし、同時に、依然として住宅不足が深刻な市もあります。」と、ヴェストライエタランド県の社会福祉コンサルタントのインゲマル スンネダールは語っている。

パッテイレ市は、高齢者住宅を提供する際に問題のある市の一つだ。2006年度末には、3ヶ月以上もの古い支援提供決定が17件もあった。

「特別住宅への入居を待機している高齢者がいますから、こういった住宅を増やす予定です。今年の7月には2名の人達が入居できる予定です。さらに、2008年度中には、14戸、さらに25戸の高齢者用の特別住宅を用意する予定です。」と、行政部長代理のエリカ ヘッグは語っている。