Vol.23 スウェーデンからの手紙  県庁への苦情

衛生面での苦情はほとんど届出がない
苦情の届け出のほとんどが、経済問題と職員の接し方へのものだ
2004年11月27日  イエテボリス ポステン紙

ヴェストラ イエタランド県の高齢者福祉においては衛生面での苦情の届け出はほとんどない。しかし、レックス サーラによる衛生面に関する届け出件数は、2001年度の4件から2003年度には14件に増加している。今年は、いままでに2名の家族が県庁に衛生面での不備について苦情を申し立ててきている。

県内の住民の約2万人が、特別住宅で生活している。ほぼ同数の人達がホームヘルプサービス部門から援助を受けている。殆どの苦情の届け出は、特別住宅に関するものだ。昨年度は、県庁によると、県内で127件のレックス サーラの届け出があった。この数字はこの3年ほどの間に変更はない。県庁によると、職員がレックス サーラという考え方になれてきたからであろうとのことだ。市自治体は、レックス

サーラの届け出への対応規則を定めており、職員が間違ったケアが行われていることに気付いた場合には届け出をしなければならないという指導を強化している。殆どの届け出は、経済的な不備だが、その他の事柄に関しても、たとえば職員の接し方が悪かったり、身体的な暴力行為、見守り不足や、食事関係そして、身体衛生などに関するものもある。

県庁から批判された

家族も県庁に苦情を訴えてきている。今年はいままでに、すでに家族から県庁に、高齢者福祉における不備に関して47件もの届け出がなされている。県庁の社会福祉相談員のアンナレーナ バーントソンさんによると、これらの苦情届け出のうちの個人ケアに関するものの半数に相当する15件については、県庁からの批判通達にいたった。

「たった2件のみが、シャワーをしてもらっていなので身体が汚れていたという、身体衛生に関するものでした。もう1つは食事が悪い、3つ目は、一人の高齢女性が男性と相部屋になったというものでしたので、これらについては、私達県庁では批判通達をしました。」
と、アンナレーナ バーントソンさんは語っている。

アンナレーナさんは続いてどのような苦情が多いかについて話してくれた。

「継続性についての苦情で、非常に多くの異なるヘルパーが家庭訪問をするので、優れたケアは受けられないというものでした。この場合は、ホームヘルパサービス部門がきちんと規則を作っていないということだと判断しました。もう1つの苦情は、高齢者は好きな時間に就寝したいのに、夜間パトロール班の人達が決まった時間に終身援助にやってくるというものでした。」

県庁は、今年、高齢のケアを受けている人達を対象として大規模なアンケートとインタビューによる調査を行なった。その結果を、アンナレーナ バーントソンさんはこのように語っている。

「高齢者が苦情を言っているのは、身体的なケアは数が少なく、それ以上に社会的ケアについて苦情をいっています。外にでかけることもめったになく、つまらない毎日を送っているという苦情です。」

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