1998年以降、毎回テーマを絞り、ドイツ・スウェーデンなどの視察調査をおこなって来ました。
これらの視察を通じ、外断熱建築の実際とその理論的な背景である建築物理を知りました。
大学や研究機関、実践家、建設関係者との対話を通じてたどり着いた答えは、「長く使える良い建物をつくることが重要である」ということでした。
具体的には、「建築関係者は、良い材料を選び、しっかりした施工を行うこと」、「消費者は、最初の投資費用が増えても孫や次の世代に引き継ぐ建物を求めること」でした。
また、フィンランド国立技術研究所において、「いま地球環境に必要なことは、建物を厚い断熱材で連続して覆う(外断熱)ことと、高性能な窓、そして高性能な熱交換換気装置を備えること。」の重要性を認識しました。
ここでは、これまでの視察調査ツアーの概要をご紹介します。
外断熱推進会議、NPO法人化以前
2002年9月「第一回スウェーデン・ドイツ外断熱調査ツアー」
期間 2002年09月05日(木)~2002年09月14日(土)
スウェーデン
- ルンド大学建築物理学講座
- マルメ Bo01視察
- ストックホルム都市計画局
ドイツ
- フラウンホーファー建築物理研究所・ホルツキュルヘン支所

2003年1月「第二回スウェーデン・ドイツ外断熱調査ツアー」
期間 2003年01月23日(木)~2003年02月05日(水)
スウェーデン
- ルンド大学建築物理学講座
- マルメ Bo01 視察
- イエテボリ ハンス・エーク無暖房住宅
- チャルマシュ工科大学建築物理学講座
- ストックホルム スベン・エリック・ルンディン博士
- ストックホルム Bo02 視察

ドイツ
- ハンブルグ 施工現場調査
- ベルリン 施工現場調査・屋上緑化調査
2003年10月「第三回スウェーデン・ドイツ外断熱調査ツアー」
期間 2003年10月21日(火)~2003年11月01日(土)
スウェーデン
- ストックホルム都市計画課(シモン忍)
- イエテボリ(ハンス・エーク)無暖房住宅
- イエテボリ ゴードステン地区 団地再生

ドイツ
- ハンブルグ 新築・改築施工現場調査
- バーデンバーデン EWIS断熱協会
- シュツットガルト シュミット教授 3L住宅の講義
- ダルムシュタット フンデルトワッサーの作品
- ミルテンブルグ ホテル リーセン(1158年建設)

2004年8月「第四回ドイツ外断熱調査ツアー」
期間 2004年8月18日~8月27日(8泊10日)
ドイツ
- シュトゥットガルト フラウンホーファー建築物理研究所
- マンハイム 3L住宅視察(シュミット教授)
- ホルツキュルヘン フラウンホーファー建築物理研究所
- ローゼンハイム 窓の研究所 (ift) フラウンホーファー建築物理研究所
- ミルテンブルグ ホテルリーセン(1158年建設)

MPO法人化以降
2004年8月「第五回スウェーデン・ドイツ外断熱調査ツアー」
期間 2004年8月26日~9月5日(9泊11日)
スウェーデン
- ストックホルム都市計画局 団地視察
- 山岡淳一郎「トークフィールド・イン・イエテボリ」開催
- ハンス・エーク講義・無暖房住宅見学
- チャルマシュ工科大学(住宅改造)
ドイツ
- ハンブルグ サイロのコンバージョン
- 1940年代に建築された集合住宅
- 1960 -1970年代に建設された百万戸住宅地区
- ハンブルグ 外断熱新築及び改修現場視察


2005年8月「第六回スウェーデン・ドイツ外断熱調査ツアー」
期間 2005年8月26日~9月4日(8泊10日)
スウェーデン
- イエテボリ、エコセンター視察 ハンス・エーク氏講義、無暖房住宅見学
- アムフルト視察
- ノラ、エルヴストランデン視察
- ゴードステン視察
- Bygg Center (建築資料館)視察

ドイツ
- ハンブルグ、サイロのコンバージョン、1970年代アパートの外断熱改修視察、外断熱新築及び改修現場視察、病院・研究棟視察

外断熱コンサルタントのイーアイ: 2005年06月18日|ページの先頭へ|