5日目
今朝も朝からパッとしない天気だ。傘を持ってホテルを出る。 今日は、スウェーデン視察班(7名)にとって最後の視察だ。 無暖房住宅に使われている熱交換換気装置の 製造メーカー工場見学とマルメタワー、 Bo01会場視察を予定している。
9時にホテルを出発して、1時間でヘルシンボリにある REC-TemoVex社の工場についた。
REC-TemoVex社の製品は、スウェーデンの無暖房住宅においてもっとも使われている オンリー・ワンの製品だこの製品は、前日訪れたOxtorgetのbsy設計事務所の Mats氏の自宅にも使われている。REC-TemoVex工場では、責任者のレナード氏が出迎えてくれた。 早速、会議室でレナード氏によるプレゼンテーションと質疑が行われた。
レナード氏から、TemoVex社は1978年に設立された会社で30年の歴史がある。 家内工業的手法で1台、1台を手作りしてきたが2002年に スウェーデンの大手商社エロフ・ハンソン社の1 部門であるREC社に買収され、REC-Temovexとなった。 同時に生産工程の改善や工場の移転が行われた。 今日、見ていただく工場は最近移転した工場である。 尚、工場内の写真撮影は遠慮願いたいと話された。
プレゼンテーションでは、TemoVexは、ドイツにおける最初のパッシブハウス (無暖房住宅)に採用され、成功を収めた。 それ以降、スウェーデン国内やアイルランド、 スイスなどで使われている。 スイスでは、ミネルギー住宅に多く使われている。 著名人の住宅にも採用されているが、 スウェーデンで一番有名な女優のストックホルムの 家にも採用された。
プレゼンテーションと質疑のあと、製造工場内部を見学した。写真撮影は許可されな かったが、製品が製造されていく工程や改良・改善の製品が紹介された。この製品 が、日本でも普及していくだろうとの確信を持った。
工場視察後、最後の視察先Bo01会場跡地にあるマルメタワーに向かった。マルメタ ワーは、マルメのシンボルタワーになっている高層マンションである。マルメタワー 前に着いたが生憎の小雨交じりの強風が吹いていた。
2002年にこの地をNPO外断熱推進会議のメンバーと訪れているが、いまも建設が 続いている。
2002年の工事現場との違いは、断熱材が厚くなっていた。
多様な断熱材や工法が見られた。
懐かしい街並み、一緒にこの地を訪れた方々には思い出深い写真であろう。
はじめての訪問から5年経過した今も、Bo01の風景は変わらなかった。 ただ、時間の経過は5年での改修工事のシーンも見せてくれた。
外断熱が日本でこれから広まっていく上で、外断熱工法や施工についての検証が重要 であると感じた。
詳細については、帰国後にまとめたい。
明日は、コペンハーゲン 完全フリーの自由行動日である。何があるか、各自の関心 だけが決める日である。
スウェーデン班は、明日ですべての日程を終える。 スコットランド班の旅は続く。
2007年9月29日
外断熱コンサルタントのイーアイ: 2007年09月30日|ページの先頭へ|