Wärme und Feuchte instationär (Deuche) – Transient Heat and Moisture (English)
“WUFI”は、様々な気候条件で、壁や屋根を構成する各建材の熱・湿気挙動を正確に予測することができる非定常熱湿気同時移動解析プログラムです。WUFIはIBP:フラウンホーファー建築物理研究所で開発され、欧米で広く使われているソフトです。
WUFI体験版無料ダウンロード(IBPサイト)はこちらからどうぞ。
WUFIはなぜ必要?
省エネルギーを目指し高気密高断熱化した現在の日本の建物では、室内で発生した湿気が屋外へ逃げにくくなっています。
その結果、壁や屋根の建築部材内の湿度が上昇し、室内表面や断熱材と躯体の境界などにカビの原因となる結露が発生するケースが多く見られるようになりました。
また湿気による害としてはカビ以外にも、藻類の発生、サビ、剥離、凍害、断熱性能の低下などの問題が考えられます。
これらの被害を予防するためには、計画段階で建材内部の結露の有無を予測し、その対策を施す必要があります。
WUFIを用いれば、簡単な操作で結露をはじめとする熱湿気性状をあきらかにすることができるため、適切な建築計画を立てることができます。
WUFIでできること・わかること
WUFIでは壁や屋根の構造を自由に設定することはもちろん、屋外環境を地域にあわせて設定したり、室内環境を変化させたりすることができます。
つまり、より詳しい条件設定をすることにより、その土地土地の実情にあった正確な予測をすることができます。
したがって、例えば日本各地の気象データを用いて、わが国特有の建材を用いた場合のシミュレーション等も可能です。
また、断熱厚みを数段階に設定した時に、建材内部や境界層に結露が起こるかどうか、水分が蓄積されるかどうかなど、札幌、那覇、東京と各地域において検証することができます。
WUFIの詳しい説明(日本語)(IBPサイト)
WUFIのパンフレットpdf(IBPサイト)
WUFIの発表論文(IBPサイト)
私たちイーアイがWUFIをおすすめする理由
イーアイはIBPとの代理店契約を結んでいます。
WUFIは非常に汎用性の高いソフトであり、ユーザーにとっての最大の利点は、結果の正確性はもちろん、工学的・数学的知識を持たない人にも大変分かりやすく操作しやすいということです。
イーアイは日本で建築物理に基づく良い建物が普及することを目指し、IBPに協力し「WUFI日本バージョン」を開発中です。日本バージョンは近く販売予定です。
また、WUFIを用いた壁また屋根の構造評価も承ります。
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