Vol.96 死ぬまで十分に生きる お年寄りがお酒を飲める高齢者住宅

2011年5月22日 イエテボリスポステン紙

死ぬまで十分に生きる お年寄りがお酒を飲める高齢者住宅


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ペット、ワイン、夜遅くまで続くパーテイ。Tjörn(ショーン)にあるTubberödshus(ツッベロードヒュース)高齢者住宅では、お年寄りがプログラムを決めて、デンマークの死ぬまで十分に生きるという方法にそって生活している。

死ぬまで十分に生きる。こういったメインテーマのもとでシャルハムの高齢者住宅は1年前から運営してきた。ここでは、お年寄りが朝何時に起きて、何時に就寝するかを決めている。 お年寄りが何を食べたいか、どういうアクテイビテイに参加するかを決めており、食事はホームで調理されている。 住宅内では、ペットのSigne(シグネ)とTorsten(トシュテイン)の2匹の猫が自由に走り回っており、庭の芝生では数匹のニワトリが遊んでいる。 「ケアは最高で食事は言うことなしです。先日、皆で映画に行ってきました。もうすこし暖かくなったら近くの島々へ出かける予定です。」と、居住者の一人のGösta Johansson(ヨスタ・ヨハンソン)が語っている。 よくパーテイが開かれている。誰かのお誕生日や何かのお祝いをする理由があれば、特別にドレスアップしたい人がいれば職員はそのお手伝いもしている。ワインを飲みたい人がいれば自由にワインを楽しむことができる。 「もちろんワインはOKですし、時にはもっと強いお酒もOKです。でも、職員が、皆があんまり飲み過ぎないように見張っているような感じがしてはいるんですよ。でも、飲み過ぎる人がいない方がいいですから。」と、ヨスタ・ヨハンソンは話してくれた。

職員は居住者の要望に会わせるように仕事のやり方をすごく変えてきた。同じことが勤務時間表や規則の両方にも言えることだ。

Tubberödshus(ツッベロードヒュース)高齢者住宅は1年前からintraprenadという方式で運営されている。それは、市が最高責任者ではなるが、職員が日常の運営を完全に責任をもって自分達だけでやっているというものだ。准看護婦のKaja Kristensson(カイサ・クリステンソン)はショーン市で長く仕事をしてきたが、新しい考え方で運営する高齢者住宅が発表されたときに自分から求職した。現在では、ここでの仕事が非常に気に入っている。 「今では、この職場をまるで自分の会社のような形で運営しています。以前に比べると責任分野が非常に大きくなりましたし、参画の度合いも高まりました。基本にしていることは、お年寄りの希望と人に注目することです。ということは、もっとハートのあるケアをするということですと、カイサ・クリステンソンが語っている。

職員によると、この高齢者住宅の運営経費は他の高齢者住宅よりも高くはないとのことだ。気分よくしていられるのでお年寄りは健康でベッドに横になっている時間が少なくなり、トイレも利用できるようになるので紙オムツの経費節減になっている。

Tubberödshus(ツッベロードヒュース)高齢者住宅のお手本は、コペンハーゲンにあるLotte-hemmet(ロッテ ホーム)だ。ロッテ ホームの設立者のThyra Frank(チューラ・フランク)は、ショーンの高齢者住宅については、アイデアの段階からずっとフォーローしてきたが、現状には非常に感銘している。 「非常に多くの人達がロッテ ホームを見学にきました。そして、こうわるべきなのですと皆が話しています。しかし、言葉でいうのは簡単ですが実際に行動に移すことは別なものです。ここは、私が見た限りでは、完全にロッタ ホームの方法を実施しているスウェーデンで最初のホームです。」と、チューラ・フランクは語っている。

ショーンの助役Martin Johansson(マーテイン・ヨハンソン)(人民党)が、この新しいTubberödshus(ツッベロードヒュース)高齢者住宅設立の提案者であり、ホームを大変誇りにしている。 「簡単なことで、自分が年を取ったらどういう風に暮したいかを考えるだけなのです。」と、マーテイン・ヨハンソンは語っている。

お年寄りは皆好きなように十分に生きて、好きなときに就寝できるべきではないでしょうか? 「もちろんそうです。でも、どこかで最初に始めなければならないのです。誰かがこういうやり方がありますよと見本になることです。ショーンではこのTubberödshus(ツッベロードヒュース)高齢者住宅がそうなったのです。」と、マーテイン・ヨハンソンは語っている。

西海岸地方でのアルコール方針(飲酒方針)

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*イエテボリスポステン紙は西海岸地方のLerum,Alingsas,Goteborg,Partille, Ockero、Kungsbacka,Mark,Molndal, Harryda, Bollebygd,Kungalv, Tjorn,Orust,StenungsundとAle市の高齢者住宅には書式になった飲酒方針がるかどうかを調査してみた。

*書式なった飲酒方針がある市は一つもなかった。それは、高齢者住宅で生活することは自分で賃貸契約を交わしたアパートに住んでいるものと同じだと考えられているからだ。そこで、飲酒に関しては居住者がそれぞれ独自に決定できるのだ。

*しかし、市によっては、特定の人達の共同のパーテイのためにアルコールが共同で購入されることもある。その場合は、高齢者がアルコールの費用を自分で負担する。Harryda(ハリュリューダ)市やStenungsund(ステヌグスンド)市などのように、市が高齢者住宅内のレストランやパブの夕べのために、アルコールを提供してよいという許可を得ているところもある。

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