2011年5月17日 イエテボリスポステン紙
未来の住宅がこれだ Hönekulla gård(ホーネクッラ ゴード)には新しい考え方が一杯だ
新しい建物で、近代的な補助器具がそろい、全准看護婦が同じ勤務時間表にそってケアをするという考え方に基づいてHönekulla gård(ホーネクッラ ゴード)未来の高齢者住宅が出来ている。
Veronica Bengtsson(ヴェロニカ・ベンクトソン)は高齢者住宅のユニット チーフだが、この住宅がまだ図面だけの計画段階からのプロジェクト リーダーだった。ヴェロニカが介護とケアに係わる全職種の人達からプロジェクト グループに形成し、建物内部の形成にかかわってきた。 「いままでに建物内部の壁を何回も移動させ、現在のように希望どうりの住宅が出来るまでには25種類もの異なる提案を却下してきました。建築設計に係わる人達は、私たち職員の希望や必要性を熱心に聞いてくれました。」 ヴェロニカ・ベンクトソンは、認知症患者の居住環境に関する専門家のサールグレンスカの研究者Helle Wijk(ヘッレ・ヴィーク)からの支援をもかなり受けた。 この住宅には32名の准看護婦と一人のケアコーデイネイターが雇用されたが、非常に多くの人々がここに勤務を希望していた。約250名近い人達が求職してきた。 「ここが新築だからというだけの理由だとは思っていません。ハリューリュダ市はいい雇用者だということでは良く知られています。」と、ヴェロニカ・ベンクトソンが語っている。
Hönekulla gård mars 2011. Foto: Eva-Marie Wiik Hultén
Hönekulla gård(ホーネクッラ ゴード)の住宅がユニークなことは、全員が朝、昼、夜の時間を交代で勤務するということだ。ということは10週間で4-5回の夜勤をするということだ。さらに、全職員がフルタイム勤務の正職員だ。 「こういう勤務表作成は無理だという人達が大勢いました。そうするためにすごく時間をかけました。私はこういう勤務体制を作ることが大切だと信じています。それは、こういう勤務体制は協調してケアをすることにも労働環境にも良いと信じています。」 職員もこういう新しい方法を好んでいる。 「こうすることで、いままでとは違った形で入居者が自分で何ができるか把握できるようになりました。」と、今まではずっと夜勤専門で仕事をしてきたLena Davidsson(レーナ・ダヴィッドソン)は語っている。
もう一つの新しいものはリハビリ用のプールで、ここでは准看護婦がリハビリ チームの人達と一緒に入所者のリハビリ活動が出来るようになっている。 「とても楽しみにしています。もうすぐ私達職員はリハビリ教育を受けます。」と、准看護婦のMarie Fridell(マリー・フリーデル)は語っている。 このプールはリラックスのためと家族が面会にきた際の出会いの場に利用される予定だ。そうすることで、子供や孫達に面会にきて楽しいと感じてもらいたいと思っている。同じ理由で、建物内にはカラフルな色彩のインテリをしたカフェーがある。 「私達は、ここでは医療ケア部門であるというような環境から離れたいと思っています。」と、ヴェロニカ・ベンクトソンは語っている。
Hönekulla gård(ホーネクッラ ゴード):
どういった種類の住宅か: 永久居住型住宅、ショートステイホーム、交換ケア部門と緩和療法型住宅があり全部で40戸。ホームヘルプサービス部門、看護婦ユニットと厨房、さらにリハビリ部門がある。 ミューリッケの中心部に位置している。約8500万Krの建設費がかかった。建物は今年の復活祭の頃(4月下旬)に完成し、約1ヶ月前に第1号の入居者が引っ越してきた。