去る、2007年9月24日(月)から10月4日(木)の期間、弊社主催によるスウェーデ ン・スコットランド「無暖房住宅と欧州建物・設備システム調査の旅」が実施され、 弊社代表でNPO法人 外断熱推進会議事務局長・堀内がスウェーデンとスコットラ ンドの住宅及び設備調査に行ってきました。スコットランドのエジンバラにおいて京都工芸繊維大学大学院准教授・芝池英樹博士と合流し、英国の新しい住宅技術や法整備について調査しました。
そのスウェーデン・スコットランド「無暖房住宅と欧州建物・設備システム調査の 旅」の報告会が 第15回外断熱技術セミナーとして10月24日(水)にNPO法人 外断熱推進会議主催で開催 されました。
視察に参加した、福井の塩谷さん、大阪の山口さん、千歳の竹澤さんなどを含めて4 0名近い聴衆が集まりました。セミナーは、外断熱推進会議事務局長・堀内の司会・進行で始まりました。
最初に、NPO法人 外断熱推進会議事務局長 堀内正純より、「スウェーデンにお ける無暖房住宅の今!~日本が考えるべきこと!」 と題した講演が行われました。 講演では、スウェーデンでは、無暖房住宅が全土にひろまっており、大手ゼネコンが 競って無暖房住宅に取り組んでいる実態について報告されました。その背景として、 スウェーデンが2050年に実現を目指している1995年の省エネ基準(168kWh/平方メー トル・年間)を半分の84(kWh/平方メートル・年間)にする目標を、ハンス・エーク 氏が設計したリンドースの無暖房住宅が既に超えている(68kWh/平方メートル・年間 暖房・給湯・照明等を含む)ことがあります。無暖房住宅は、将来の話ではなく建 築技術として確立されています。
休憩のあと、京都工芸繊維大学大学院准教授・芝池英樹博士から、スコットランドの 建築の映像や英国において温暖化対策に関連する建築基準を強化し、高度な省エネと CO2排出抑制を求める新築・改築時の確認審査・性能認定手順が短期間で整備されつ つあることについて報告がありました。更に、熱や湿気に関する建築物理の紹介があ りました。
二人の講演後、視察に参加したメンバーからの感想や質疑応答が行われました。
視察に参加したメンバーから、今回の視察は”目から鱗”であり、本日のセミナーに 参加した方々も是非参加することをすすめますと発言がありました。
また、環境問題スペシャリストの小澤徳太郎さん( 小澤徳太郎さんブログはこちら)やエネルギー問題コンサルタン トのクーラー アンドレアさんから質問と発言がありました。
セミナー終了後、講師を囲んで恒例の懇親会が盛大に行われました。
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