Vol.16 スウェーデンからの手紙  住宅事情-05

2005年には住宅展示会(ボーメッサ)が開催されそうだ
2004年4月22日 イエテボリスポステン紙

Goteborg & Co.は建築業界の多くを集めることになるプロジェクトのリーダーになる

イエテボリ: 次ぎの全国サイズの大きな住宅展示会はイエテボリで開催される見通しが強くなっている。2005年8月には3つの部分からなる展示会が、Eriksberg, トシュランダの旧空港跡のAmhultさらにGardstenで開催されそうだ。

「最終的には月曜日に決められる予定ですが、私はこのようになると信じています。」と、イエテボリ市の公社エグナヘム住宅会社の社長であり、次回の展示会の企画委員会に属するバッテル リグネース氏は語っている。

すべての大企業

この計画の背後には建築業界の多くの大企業がある。イエテボリ市の住宅会社の集合体であるFramtidenkoncernen以外にも、スウェーデンの建築企業、住宅生協のHSBやRiksbyggen、また大きな建築会社のNCC、Skanska,JM や Peab社などが参加の予定だ。

展示会の計画は約6ヶ月前から始まっていた。半公共のGoteborg & Co。がこのプロジェクトのリーダーになる予定だ。バッテル リグネース氏によると、イエテボリ市での来年度の住宅展示会は、マルメ市のBoo1に比較して小規模なものになるそうだ。

「私達は、特別な展示会用の建築をする予定はありません。参加企業が現在実際に実施している住宅地を展示する予定です。そうすることにより、経済的なリスクを減少させることが可能です。」と、リグネース氏は語っている。

しかし、リグネース氏によると、現在計画中の展示会は、あくまでも全国的な規模のもので、マルメ市、ヘルシングボリ市、カールスクローナ市などで開催された展示会と同等にみなしていると強調している。

イエテボリ市は以前にも住宅展示会を開催する都市になろうとしたことがあった。1990年代の末に、イエテボリ市は2003年夏に住宅展示会を開催したいという申し出をしたことがある。その当時は、ヴェストラ サンネゴード港地区を展示会の会場にするつもりだった。

しかし、市当局が1000万Kr以上の出資を渋ったために計画は実現しなかった。近年住宅展示会を主催している、スウェーデンの住宅展示会協会の首脳陣は、市の出資金額が少なすぎると判断していた。

今回の計画では、イエテボリ市が出資する必要はまったくない。

「今回のプロジェクトはイエテボリの建設業界が主催します。入場券による収入ではまかなえない部分は、展示会の出品企業が負担する予定です。」と、バッテル リグネース氏は語っている。

展示会の開催期間、入場券の価格や入場予定者数などについては、バッテル リグネース氏は具体的な事柄が決定するまで発表をひかえている。

「しかし、見学希望者には、3ヶ所全部の展示会の会場に入場できるようなパスを買っていただくことになると思います。」と、リグネース氏は語っている。

バッテル リグネース氏は、展示会のテーマがどういったものになるかについても言葉を濁している。

「イエテボリ市にどういった住宅を建設しているかという優れた例を示すものです。Eriksberg地区の海の近くの建物、Amhult地区に新しい町を建設してゆくこと、さらに、Gardsten地区の再開発作業です。」

スウェーデンの住宅展示会協会はロー プロファイルを保っている

「私達は、異なった手段で町を発展させてゆきながら、全体性を保つということを展示したいのです。」

国の住宅行政局や国内の大きな市自治体などが加盟している意思的活動団体のスウェーデンの住宅展示会協会は、今回のイエテボリ市での住宅展示会の計画には一切かかわっていない。

協会は現状では、今後の活動形態をどうするかについて検討中で、ロー プロファイルを保っており、現状では、将来住宅展示会を開催する予定はまったくない。

「90年代には、住宅展示会を開催したいという市自治体の順番待ちなどを決めることで大変でしたが、現在では事情がまったく違ってしまいました。」と、住宅行政局のシニア コンサルタントのフレでリック フォン プラテン氏は語っている。

フォン プラテン氏は、イエテボリ市での住宅展示会の企画について、つい最近報告をうけたばかりだそうだが、計画には大賛成だ。

「イエテボリ市での住宅展示会の企画者側と住宅展示会協会との間にはなんら意見の相違はありません。スウェーデンの住宅展示会協会が、今後このイエテボリ市の展示会に加わってゆくこともありえないことではありません。」

FAKTA
スウェーデンで開催されたいままでの住宅展示会

*1992年。 オーレブロー市が、初めて住宅展示会という形式で開催した。4週間の開催期間中に126000名の入場者。
*1993年。 カールスクローナ市がBo93を8月末から9月初めにかけて開催した。入場者は78000名。
*1994年。 ウメオ市がBo94を7月22日から8月14日まで開催した。
18000名の入場者。
*1997年。スタファンストルプ市がBo97を開催。入場者は126000名だっ
たが、入場料を支払った人は93000名。
*2001年。 マルメ市がBo01を開催した。ヨーロッパ的な住宅展示会。展示会
は5月17日から9月16日まで開催されており、440000名が見学し、330
000名が入場料を支払って人達だった。しかし、住宅展示会の終了時には、展示会
会社は倒産し、負債金額は5000万Kr以上にものぼった。2003年4月に、展示
会の重役会は簿記記入違反の疑いのため地方裁判所での裁判では無罪になった。し
かし、全社長と財務部長は簿記記入違反のため、最高裁判所で有罪になった。
*2002年。 ストックホルム市のハンマルビイ シューストランド地区が、BoStad02を9月15日から25日まで開催した。入場料を払った見学者が約63000名だった。

WUFI動画

WUFI販売

WUFI情報目次

セミナー情報

コンサルティング

「一枚の写真」

海外視察

FhG/IBP提携

本のご紹介

海外情報

スタッフ便り

リンク

お知らせとバックナンバー

プライバシーポリシー
特定商取引法に基づく表示
|メニュー終わり
ページの先頭へ|