IBP-WUFI Seminar2011 (その3)

(その3)
昼食時間中に、期間限定WUFI Pro5.1Verを持参されたノートパソコンにインストールしました。WUFIは、Windows用に開発されたプログラムのためMacでは動きません(Windowsをインストールした場合は動きます)。
昼食後、13時から各自が持参したパソコン上でWUFI Pro5.1Verを動かしました。


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講演3.「WUFIの使い方」 IBP田中絵梨研究員



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パソコンにインストールする参加者

WUFIでは、様々な構造、エリア、室内条件に合わせて、壁内における熱と湿気の挙動、結露・カビの発生、錆や腐朽について計算・予測ができます。
今回は、札幌市に在来木造工法の住宅を想定し、「防湿シート(PEシート)」あり、「防湿シート(PEシート)」なし、「防湿シート(PEシート)」に穴が開いている場合の三ケースについて計算しました。


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計算例


WUFIに必要な物性値は、基本物性値として密度・空隙率・比熱・熱伝導率・水蒸気拡散抵抗係数、吸湿性のある建材に必要な湿気に関する物性値として、平衡含水率曲線・水分拡散係数(吸水)・水分拡散係数(分配)となります。


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物性データ

WUFIに搭載する日本の建材データ(物性値)は、2006年に財団法人 建材試験センターがフラウンホーファー建築物理研究所との技術協力協定提携に基づき行っています。今回のセミナー開催にむけて建材試験センターが測定した8種類の日本の建材データが用意されました。日本の建材データは、WUFI Pro5.1Verから使用できます。また、5.2Verへのアップデートの際には新たな建材データと一緒にデータベースに加えられます。


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8種類の日本の建材データ



5.2Verへの無償アップデートの際には、世界のデータベース(ドイツ、北米、オーストリア、ノルウェー、スウェーデン・ルンド大学)に、新たな日本の建材データ(物性値)が加わる予定です。


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世界のデータベース(ドイツ、北米、オーストリア、ノルウェー、スウェーデン・ルンド大学)


参加者は、持参したノートパソコンを使って、WUFI体験をしました。


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WUFIをパソコン上で動かす参加者

WUFI Pro5.0Verから「防湿シート(PEシート)」の施工が完全に行われていない状態(コンセントや配管、配線の穴が開いている場合)における計算ができるようになりました。


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「防湿シート(PEシート)」に穴が開いている場合の計算

また、カビの発生について予測するWUFI Bioがバージョンアップしました。WUFI Bio3.0は、フラウンホーファー建築物理研究所のホームページから無料でダウンロードできます。WUFI Proのホームページ
からDownloadsに入り、Software / WUFI / DownloadsのPostprocessors、WUFI-Bio 3.0をダウンロードしてください。ただし、WUFI Pro5.0以降のバージョンから使えます。4.0Verの方は、5.1へのバージョンアップをご検討下さい。


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WUFI-Bio 3.0のダウンロードサイト

WUFI Bioは、ダウンロード後に、WUFI ProのコマンドバーにBioのアイコンが表示されます。


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WUFI Bioのアイコン



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WUFI Bioの計算結果-1(札幌 「防湿シート(PEシート)」あり)


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WUFI Bioの計算結果-2(札幌 「防湿シート(PEシート)」なし)


WUFI Bioで計算した結果(カビの考察)は、結果を考察するポストプロセッサーに表示されます。札幌で「防湿シート(PEシート)」ありの場合は、青色が表示されますが、「防湿シート(PEシート)」なしの場合は、赤色の表示がされます。


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結果を考察するポストプロセッサー


つづく



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