イントラ 2007年 第2号
EUは、それぞれの国における差別に関するインタビューによる調査を行った。この調査には、知的障害者に対する差別を国民はどう判断しているかが含まれていた。それぞれのEU加盟国内で、順次選択した国民約1000人にインタビューが行われた。その結果EU加盟25カ国中でも大きな違いがあるということが判明した。この違いは、従来の加盟国15ヶ国と、新規加盟国10ヶ国との違いではない。
イタリア(68%)とフランス(66%)両国は、インタビューの回答者が知的障害者は差別されていると最も多くの人達が考えている国々だ。デンマークは最低で(32%)、知的障害者が差別されていると考えている人達が最小の国だ。スウェーデンは中間で(53%)だった。
一般的には女性(55%)は、男性(50%)よりも知的障害者が差別されていると考えていることが多い。高齢者(48%)は、若者達(57%)よりも、差別があると考えていないようだ。
様々の差別をなくすように活動するべきであると考える人達は、スウェーデンとポーランドが2つの最も不満足者の多い国だ。スウェーデンとポーランドの国民は、たった28%のみが差別をなくすために十分な活動がされていると考えている。
身体的機能障害者の社会の利用性(バリヤーフリー化)を高めるために、もっとお金を使うべきであるという考え方は、EU諸国25ヶ国すべてにおいて一致したものだ。
コメント: 一つの国の国民の多くが、知的機能障害者が差別されていると考えていることは、現実がそうであるとは限らない。それは、その国における現状の認識程度によるからだ。
貴方の国では、どの程度の人達が知的障害者は差別されていると考えていますか?
国 | % |
---|---|
イタリア | 68% |
フランス | 66% |
ポルトガル | 60% |
ハンガリー | 58% |
ギリシャ | 56% |
スペイン | 53% |
ベルギー | 53% |
オランダ | 53% |
スウェーデン | 53% |
リタウニア | 53% |
ポーランド | 53% |
オーストリア | 52% |
チェコ | 50% |
エストニア | 49% |
英国 | 47% |
シプロス | 47% |
フィンランド | 43% |
スロヴァキア | 43% |
スロヴェニア | 43% |
ドイツ | 37% |
ルクセンボリ | 36% |
アイルランド | 35% |
マルタ | 34% |
デンマーク | 32% |
EU25ヶ国平均53% |
EU圏外諸国 | % |
---|---|
ルーマニア | 48% |
ブルガリア | 45% |