Vol.59 スウェーデンからの手紙 プリスクールに通う児童(就学前教育を受けている児童)の多くが特別支援を必要としている

2007年3月31日 イエテボリスポステン紙

ムーンダール市の児童福祉と義務教育部門での特別支援資源の必要性は、予算として計上されているものよりもずっと大きい。2007/2008年度の生徒のための支援要請件数が上記を示している。

「特別支援を必要としている児童の数がこの数年以内に大巾に増加するだろうと判明しています。」と、児童福祉と教育部門の調査官のFebe Uhlegard(フェーベ ウレゴード)は語っている。

児童の保険医療部門からの報告書によると、機能障害のために、プリスクールの段階ですでにその他の児童と一緒のグループで過ごすには常に成人の支援が必要な児童の数が増えてきているということが判明している。

「今後、約30%程度の増加になると思います。」と、Febe Uhlegard(フェーベ ウレゴード)は語っているが、この数字はあくまでも想像にすぎないものだと強調している。

支援を必要とする児童の増加にはいくもの理由がある

特別支援を必要とする児童数の増加の原因はいくつもある。出産に際しての医療技術の向上により、障害のある児童の生存率が高まってきており、在宅で親元で生活し、学校に通い児童福祉を受けるようになった。また、診断を受け、病名診断を受けた児童や生徒数が増えてきた。

ムーンダール市は、移民者を受け入れている市であるために、これら移民者の児童がスウェーデンのその他の児童達と同程度に“教育計画“の目標に到達させるためには特別支援が必要となる。

フェーベ ウレゴード(Febe Uhlegard)は、現状は危機的な状態であると判断している。

「学校にいる機能障害のある生徒で、生徒のアシスタントがついていない場合は、教師の援助を多大に必要としているので、教師は授業中に他の生徒に適切な支援をする可能性を減少させなければなりません。そういう状況では悪循環に陥りやすいものです。」

多くの生徒のアシスタントを要望している

機能障害のある児童の親達が、自分の居住している地域で適切な児童福祉を選択することが出来るためには、生徒のアシスタントの数を増やすことだというのが、フェーベ ウレゴードの結論だ。

現時点では、フェーベ ウレゴードの報告書に基づき、市の幹部が予算決定時に何を優先するかを決定することになっている。

機能障害とハンディキャップ

  • 機能障害は、損傷を受けたり病気のために個人の機能的能力に限界があることを意味している。
  • ハンディキャップは、機能障害のために発生した否定的な結果を意味している。従って、ハンディキャップとは、一人の個人の特徴ではなくて、機能障害と周辺状況との関係だ。

出典: 社会省 1995年

WUFI動画

WUFI販売

WUFI情報目次

セミナー情報

コンサルティング

「一枚の写真」

海外視察

FhG/IBP提携

本のご紹介

海外情報

スタッフ便り

リンク

お知らせとバックナンバー

プライバシーポリシー
特定商取引法に基づく表示
|メニュー終わり
ページの先頭へ|