Vol.57 スウェーデンからの手紙 高齢者ブームは高福祉国家へのチャンレンジだ

2007年3月15日 スヴェンスカダーグブラーデット紙

50年後には、どういった高福祉サービスが要求されるだろう、さらにこういったサービスはどのように支払われるだろう? 社会省の指導による調査グループがその回答を見出すことになっている。

2030年度には、統計中央行政局の予測によると、スウェーデンには、約120万人の75歳以上の高齢者がいるそうだ。私達がますます長生きをするようになると、私達は保健医療や高齢者福祉をより必要とするようになる。

政府は、2050年までに、視線と遠くにむけ、いわゆる高福祉サービスと呼ばれるサービスの需要がどういったものになるかを分析し発達させるための調査グループを設置することになった。この調査では、今後の発達が将来の財政状況にどういう影響を与えることになるかも調べることになっている。

「意図としては、可能なかぎり優れた安全性をもち、将来、問題となりそうな状況を防ぐために何ができるだろうかを把握するための発展計画を作成することです。」と、ヨーラン ヘッグルンド(キリスト教民主主義党 党首)は語っている。

このシナリオでは、調査グループは、今後の人口ピラミッド、健康の発展状況や将来のケアや福祉部門への期待などの要素を使用する予定だ。

ヨーラン ヘッグルンドは、政府の基本的な姿勢は、ケアと福祉は必要性により提供され、税金により負担されるというものであると強調している。

「しかし、税金だけではなくて、さらにそれ以上の財政負担が必要かどうかを調べることには興味があることですし、もし必要であると判明した場合には、どのような形式で負担するかということです。現状では、スウェーデンのシステムを変更する理由はないと思っています。このシステム以上にうまくいっているシステムは知りません。」と、ヨーラン ヘッグルンドは語っている。

もちろん、現時点では、高福祉サービスが将来も公共負担により、必要性により提供されるものであったとしても、民間委託や公共のサービス提供に限界を定めることなどが論じられるようになると、ヨーラン ヘッグルンドは考えている。

調査グループの分析には、健康維持のための予防行為が今後の発達にどういった役割を果たすか、政治的な決定によりどう影響を与えることができるかなども含まれることになっている。

「現在、すでに不健康にならないように予防すれば、将来の経費の一部を避けることができるだろうか?」と、ヨーラン ヘッグルンドは語っている。

グループは、最初は、社会省と財務省の代表者から成り立っている。この調査作業は社会省が主になって実施し、来年の11月には終了する予定だ。

国内で最高齢

  • スウェーデン国内の最高齢の市は、ノルボッテン県のドロテア市だ。人口の28,4%が 65才以上の高齢者だ。
  • ウップランド県のホーボー市は、一番若い。65才以上の高齢者は市民の9,5%だ。
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