Vol.46 スウェーデンからの手紙 スペインでは太陽熱を利用しなければならない

2006年11月17日 スヴェンスカ ダーグブラーデット紙

スペインでは太陽熱を利用しなければならない

太陽が一杯のスペインは、太陽熱利用では長い間出遅れていたが取り戻すべく見本になるように急前進した。今年の10月からの新建築基準法により、新築や改築された建物では、その30-70%(スペインのどこにあるかにより異なる)のお湯は太陽熱を利用しなければならない。事務所、デパートや病院では、電気使用量のある一定のパーセントは太陽熱を利用しなければならない。

「私達は失われた時間を取り戻さなければならないのです。」と、スペインの環境大臣のクリスチーナ ナルボーナは、今週開催された新建築基準法とエネルギー使用規制に関するセミナーで語っている。

旧建築基準法は1970年代のものだが、かってないほどの建築ブーム中のスペインにおけるエネルギーの節約にはたいして貢献していなかった。

「この数十年の間に、私達は、それ以前に存在していた都市部の建物の4分の1に相当する量の建造物を建ててきました。」と、スペインの建築大臣のマリア アントニア ツルジーロは語っており、この新しい建築基準法により、今後の環境破壊を減少することが出来ると考えているそうだ。

両大臣によると、新築の建物一つで、30-40%のエネルギーの節約になり、CO2の排出量は40-55%減少させることになると考えているそうだ。

太陽が一杯にもかかわらず、太陽熱エネルギーに関しては、スペインは出遅れている。その理由は多額の助成金出資にもかかわらず、現実には総電気消費量のほんの少量にしか貢献していない風力発電強化策によるものだ。新しい建物は、より優れた断熱効果、暖房や冷房設備のよりよいメインテナンスを規制している。さらに、建築業者や設計家は、今後は建物内で自然採光をより多く利用できるように設計しなければならなくなった。

建築会社は苦情を訴えており、建築費用が8-12%は増大するであろうと述べているが、
ツルジーロ大臣によると、最高でも1%程度のもので、“それらは、エネルギー消費の節約でバランスが取れます”とのことだ。

太陽熱利用装置業界の企業は大喜びでもみ手をしている。

「私達は、年間45万戸のアパートが新築されているという現状の数字を基にして計算して、2010年までに250万平方メートル相当の太陽熱利用装置を設置することになると予定しています。」と、業界団体ASITの会長のパスカル ポロは語っている。

ドイツでは、年間100万平方メートルの太陽熱利用装置が設置されているが、この数字は、昨年度のスペインでの14万平方メートルと比較できる。

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