Vol.40 スウェーデンからの手紙 エタノールの製造

2006年8月13日 スヴェンスカダーグブラーデット紙

エタノールの製造に着手する人たちが増加している
今年からエタノールに輸入税が課せられることになったので、スウェーデン国内各地にエタノール製造工場が計画されている。そこで、2年以内には、スウェーデン国内でのエタノールの生産量は500%も増加の予定だ。

ノルシューピングのLangmannen(スウェーデンの農協)の工場が現状ではスウェーデン国内のタノール生産の大部分を行っているが、Sekab社のオンショルドヴィーク工場でも少量は生産されている。年間のスウェーデン国内でのエタノール生産量は、7万立方メートル(700万リットル)に相当する。
しかし、エタノール市場は急激に変化する模様で、2年以内には国内生産量は45万立方メートルにまで増加する予定だが、それは540%の増加に相当する。エタノールの増産は、まだ始まったばかりなので、TTの調査によると、以後工場がどんどん増える予定だとのことだ。

国内でのエタノール増産は、様々の異なる人たちにより実施されつつある。Langmannenや公共のエネルギー企業以外にも民間企業、いくつかの農家が共同して、エタノール工場の設置を計画している。
さらに、世界最大のエネルギー会社の、Sate of Grid of Chinaもエタノール生産に乗り出しており、その子会社のHarjedalens Miljobransleと共同でSveg(スヴェーグ)に20億クロノールもの巨額投資をしてエタノール工場の建設を計画中だ。このエタノール工場が完成すればSveg周辺の100人もの人達に職場が提供されることになる。

Kjell Andersson(シェル アンデション)は、スウェーデン国内のエタノール生産に関しては、3つの決定的に重要な要素があるとしている: バイオ燃料を無税にする、2010年度の使用燃料の5,75%はエタノールにしなければならないというEUの指針、さらに、今年から実施されているエタノールへの保護的輸入税の導入。
「輸入税は、国内生産の増加へは大きなキックとなっていますが、それよりもエタノールを無税にしたということが、代替燃料としてエタノールの競争力を増したのです。」と、Kjell Anderssonは語っている。
EUの指針に従うという政府の決定も、必要な安定というものをガソリン会社やその他企業にも与えていますと、Anderssonは述べている。
エタノールの需要は急増している。エタノール車の燃料としてのE85 の消費量は2005年度の上半期の5000立方メートルと比較して、今年の同時期には21000立方メートルに達した。


2006年8月10日 Tillvext Goteborg紙 

Biogas(バイオガス)が新しいビジネス部門となるかもしれない

農家からのエネルギー植物や堆肥が西イエタランド地方では将来性のあるビジネスとなり、年間20万台の乗用車の燃料となりうる。食品製造企業からの残り物(廃棄物)などから、さらに6200台の乗用車用の燃料を製造できると、Business Region Goteborg のBiogas Vast社のBernt Svensen プロジェクトリーダーは語っている。

現存している工場でのバイオガスの生産量を増加すると同時に、新工場設置により、将来の石油への依存度を減少させ、スウェーデンの西部地方の車による交通を保証することが可能となる。


*Biogas Vast社の2020年へのビジョンによると、将来的には25-35%のすべての車の燃料はバイオガスを使用するようになり、全ガソリンスタンドは環境にやさしい燃料も供給できるようになる。スウェーデンの西部地方だけでも50万台の環境対応車が使用されることになろうとのことだ。

*1ヘクタールの土地で栽培されるバイオマスで7万kmは走行できる。
バイオマスは様々の環境に優しい燃料をつくるための原料として使用されている。
約1ヘクタールの土地で栽培されたバイオマスから生産したバイオガスで、車が7万kmも走行できるのだ。

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